2025.06.18 「地面師」事件
大阪で「地面師」とみられる男性らのグループが14億5000万円をだまし取った事件が判明した。
捜査関係者などによると、容疑者は事件前の2024年1月に大阪市岸和田市にある金属加工液の製造会社の代表となった。その後、この法人の名称を物件を所有する不動産会社と同じ名前に変えた。
物件は別の不動産会社2社が計14億5000万円で購入することになり、容疑者らは5000万円を手付金として岸和田市の会社の口座に振り込ませていた。
容疑者らは物件を所有していた不動産会社の代表の70代の女性になりすまし、偽造免許証などを使って女性の会社の登記も変更していた。
不動産取引の場合、我々司法書士は、土地所有者が法人の場合、法人の登記事項、代表者の印鑑証明書、運転免許証、権利証を必ず確認します。そして、権利証がない場合は代替の手段が取れます。今回の取引は、容疑者らによって法人の登記事項、代表者の印鑑証明書、運転免許証が偽造され、司法書士も見抜けなかったのだと思います。
地面師詐欺にあわないために、取引を焦らせてくる場合や会える人を限定してくる場合は注意して下さい。